炎のテキサス・レンジャー

髭が凄い。

唐突であるが、人生で一番髭が生えているのは今かもしれない。

特に濃い、とか伸ばしているというわけではなく、単に無精ひげが伸びに伸びただけなのが正直なところではある。

昔から、髭を伸ばそうと思ったことはなく、むしろ出かける前には必ず剃る事を心がけていたのだが、今は無職の立派な無精ひげオジサンと化している。

そんな無精髭なら剃ってしまえば良いのだが、それにはできない理由がある。

病気の宣告から抗がん剤の治療を選択したとき、「冷たい物」がさわれない、という後遺症がある事は、以前のブログに書いたと思うけど、使っている髭剃り機がまさに「冷たい物」なのだ。

アゴにあてがった瞬間、肌に激痛がはしる、そんな事がしばらく続いたので剃ろうともしなくり、今に至る。

では、当たる面積の少ないカミソリはどうか?というと、昔から口元周辺がカミソリ負けしてしまい、どんなクリームを使ったりしても痛くなるので選択肢からは外している。

あと、ジョジョの奇妙な冒険第三部にて、登場人物のポルナレフが床屋に髭剃りをお願いして敵に襲われるシーンを思い出すので。(先端恐怖症?なのか 喉元にカミソリ当てられたシーンが怖い)

髭剃り機も使えず、シルバーチャリオッツも出せない自分の髭が伸びてしまうのは当然の事だろうと思われる。

尊敬するプロ野球監督のノムさんこと、「野村克也」氏は、

 プロ野球選手といえ、それは野球という職業に就職した社会人である。

 社会人なら身だしなみに気をつけなければならない。

 髭を生やしている選手、俺は認めない。

などと そんなようなことを言っていた。

野球選手どころか社会人ですらない自分が、髭をそらなくても何のマイナスにもならない。

なので、これを機に伸ばしてダンディズムに浸るのも良いだろう。

50歳を超えて、新たな魅力を発見するのも悪くはない。

色々とナイスな髭イケオジを画像で検索していると、自分なりの理想像とかが見えてくる。

ロックな男からはチバユウスケ氏。

俳優からは竹ノ内豊氏。

良いじゃないか。最高のお手本だ。

そんな夢を抱き、数週間後に自分を見てみるとなんか違うのだ。

まあ、処理をほとんどしていないし、ただ伸ばしているだけなので、上に挙げた二人には遠く及ばないのはしょうがない。

でも、悪い言い方をすれば「泥棒ひげ」。良い言い方を無理やりするなら「チャック・ノリス」な感じ。

うん、しかも弱そう。

髭の揃え方も勉強しなければ ならない。

病気に負けてなんていられない。

これからまだまだ人生勉強なんだ、と鏡に映る「弱そうなチョイデブなチャック・ノリス」は思うのだった。

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